桜が満開となった4月9日、白金台にある東京都庭園美術館に出かけてきました。 旧朝香宮邸が、期間限定で一般公開されています。 |
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庭園美術館の入り口です。 目黒駅からの道沿いにも多くの 「アールデコの館」の看板が立っていました。 |
見学する前に、敷地内にある「茶酒 金田中」 で昼食を取ることにします。 ここは、大正時代に創業した料亭「金田中」の和カフェです。 |
注文した料理です。 僕としてはボリュームが物足りなかったけれど 高級です!って味がしました。カウンターで食べたのですが、照明もいい感じでしょ。 |
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庭園の中を歩くとまもなく、アールデコの館(旧朝香宮邸・朝香宮鳩彦王)に着きました。 ちなみにアールデコとは装飾美術に由来していて、1910年から30年にかけて ヨーロッパで流行した建築様式です。 幾何学的な形態の組み合わせで余計な装飾を排除し、形態は機能に従うという考えがあります。 |
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重厚な玄関を開けると、ガラスのレリーフが現れます。 ルネ・ラリックが製作、4体の花手綱を手に女性が立体的に 表わされています。 |
大広間は、大理石レリーフ《戯れる子どもたち》 レオン・ブランシュ作が配置されています。 |
小客室です。 特に重要なお客を持て成すために 作られた部屋です。 壁は、深い森の情景が描かれ、川が流れ滝がや岩肌が 見るものに安らぎを与えています。 |
次室(つぎのま)です。 白磁の大きなオブジェが設置されています。 これが、フランス国立セーブル陶磁器製作所の 芸術監督であったラバンが1932年にデザイン したもので、香水をいれ、灯す明かりで 香りが漂う仕組みになっています。 後に「香水塔」とも呼ばれました。 |
大客室です。 大きなドアを設けた、開放的な空間です。 鉄製のタンパン装飾と、ドアにはエッチング・ガラスのパネルが嵌め込められています。 天井からは、ルネ・ラリックのシャンデリアが2基吊り下げられています。 |
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エッチングガラスのドアと大理石の暖炉。屋敷の暖炉は全て大理石でした。 | |
ルネ・ラリックが描いた蝋燭台のデッサンと、実物です。ラリックのデッサンが残っているのは珍しいそうです。 |
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大食堂です。 隣の大客室から、エッチングガラスの装飾をしたドアを開き入ります。 大きく張り出した出窓から光が注ぎこみます。 天井にはラリックが製作した果実をモチーフにした照明器具手前はパイナップルです。 |
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マントルピースと壁画 アンリ・ラバン作 | 大食堂の出窓。 南の広い庭を見ることができます。 |
小食堂です |
喫煙室です。 すでに、分煙されていたわけです。 |
二階へと続く階段です。 床も壁も全て大理石でできています。手摺には幾何学的な模様のブロンズが組み込まれています。 また、特に目立つのが、照明柱。柱の下の部分には生花を飾れるように工夫がされています。 |
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階段を登ると、二階ホールです。 天井には丸いガラスのカバーと大きな板ガラスを用いて デザインした照明器具が設置されています。 |
突然ですが、各部屋の天井には空気口が 設けられています。 全ての部屋の空気口のデザインが違います。 |
若宮寝室です。 隣の部屋は若宮合いの間、 その隣は若宮居間になっています。 |
またまた、突然ですが、いたるところに ラジエターカバーがあります。 これらも、みんなデザインが違います。 |
朝香宮邸は数え切れないほどの部屋がありますが、 照明器具も全てその部屋に合ったデザインのものとなっています。 一部ですが、これまでに、写っていなかった部屋の照明です。 |
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殿下書斎です。 八角形になるように設計されています。 机、椅子もラバンのデザインで、机は回転してどの方向にも向けられるようになっています。 半円形の高い天井が広がりを感じさせています。 朝香宮が皇籍を離脱した後は、吉田茂首相公邸となり、首相はここで公務をしていたそうです。 |
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書籍です。 相当な書籍が積まれていたのでしょうね。 |
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旧朝香宮邸は、1950年西武鉄道の所有となります。 1974年赤坂迎賓館が完成するまで、 ここを迎賓館として使用していました。 |
浴室です。 輸入された陶磁器製で、 壁は大理石、床はモザイクのタイルが張られています。 |
妃殿下(明治天皇第8皇女、允子妃殿下)寝室です。 右の写真の丸型と四角のラジエターカバーは本人が自分でデザインしたものです。 |
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妃殿下居間です。 白塗りの壁や木材部に品格があります。 愛用していたオルゴールです。 |
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半円形のバルコニー |
5つのボールを組み合わせた照明 |
ベランダです。 園庭を臨む2階のベランダは、イタリア産の白黒の大理石で、市松模様が施され ペンダント型の照明がモダンです。 このベランダから浴室や居間がつながっています。 |
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姫宮寝室と居間です。 床は寄木細工で作られています。 |
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ウインターガーデンです。 早い話が温室です。 しかし、現在でもそのデザインは新しさを感じさせます。 |
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北の間の写真は天井だけです。 ブラインドでしまっていますが、天窓です。 夏の暑さをしのぐための部屋です。 |
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旧朝香宮邸を見学し終えて、外にまわります。入り口の両脇になぜか狛犬が。 |
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庭に廻って、写真を撮りました。 2階の中央ガラスの向こう側がベランダです。 左の丸いベランダが妃殿下のベランダです。 3階部分がウインターガーデン。 |
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庭園を見学しました。 茶室「光華」です。朝香宮鳩彦王により1938年に建てられています。 |
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和風と洋風の広い庭園があり桜の向こうに首都高が走っています。 | |
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