佐原散策記
ゴールデンウェークに小江戸「さわらの町」に出かけてきました。
電車でも車でも1時間以内と近いのですが、今回初めて訪れてみました。

JR佐原駅です。
車で来たのですが、スタート地点はこの
佐原駅です。風情があるでしょう。
まずは、旅行案内所に行って
地図を手に入れ、町を散策する際の
ポイントを教えていただきました。
マンホールの蓋です。
町の中を流れている小野川が
描かれています。
4月から5月にかけて
各家に伝わっている五月人形を
見せてもらえます。

最初に立ち寄った、木の下旅館では
五月人形のほかに、先代が集めていた
こけし人形を見ることが出来ました。
この木の下旅館、100年前からあります。
小野川を上流に歩いていくと
古い町並みが現れてきました。
この地区は平成8年に
「重要伝統的建造物群保存地区」
に定められています。
並木仲之輔助商店
和紙の専門店です。
手塗りの和蝋燭が、とてもきれいだったので
お土産に購入しました。

下の写真が、和紙です。
旦那さんは、よく講演で
幕張に来ることがあるそうです。

このお店にも代々伝わる五月人形が飾られ
唐辛子の先に、見えているのがわかりますか。
忠敬橋の脇にある大きな建物が
中村屋さんです。
安政2年の建築物で代々畳表・荒物、雑貨などを
商っています。
中村屋さんの蔵に入って見ると
下駄が並べられていました。
明治時代から伝わる五月人形です。


 下の写真は、1枚の紙から折られえいる千羽鶴です。テレビでも紹介されたことがあります。
いろいろと説明をしていただいたご主人です。
中村屋さんでも、小物をお土産に購入しました。
外に出ると、なにやらロケが始まっていました。
毎月のように映画やドラマのロケがあるそうです。
この建物は、日本地図を作った
「伊能忠敬旧宅」です。
 
植田屋荒物商店さんの2階です。外から見るとこのような白壁です。
三菱館です。
旧三菱銀行佐原支店で、
大将3年の建築物です。

イギリスより輸入したレンガをつかった
2階建てで、現在は市に寄贈され
ギャラリーとして利用されています。
中村屋乾物店です。
明治22年の建築物で、当時の
最高の技術を駆使した防火構造で
完成に2年を要した自慢の建築物です。

壁の厚さは、尺5寸あります。
ほとんどのお店が、代々伝わって
現在も商売を続けているものですが

他にも昔の建物を利用した
お店も出ていました。
先ほどのロケに使われていた
伊能忠敬の旧宅です。
正文堂書店です。
明治13年の建築
防火を意識した蔵造りで
「店蔵造り」とよばれています。
正面の看板には昇り竜、下り龍が
彫られています。

店の中に飾られている五月人形が
見えますか。
福新呉服店です。
明治28年建築です。
創業は文化元年で、正面と側面が
土蔵造りになっています。

中に入ると、着物や生地など
当時と同じく呉服を商っています。
丁度お昼の時間となりました。
予約しておいた、「夢時庵」で昼食です。

人気のあるフランス料理店です。
7種の食材を用いた前菜です。
パンは天然酵母の自家製パンです。お代わりしました。 さつまいものポタージュです。
筍と赤米を使ったリゾットです。 スズキのポアレです。
牛ひれ肉のステーキです。
牛ほほ肉の赤ワイン煮こみです。 黒米のブリュレです。
予約していきましたが、お昼時店内は満席でした。
このお店はある番組の「石ちゃんの通りの達人」という
コーナーで取り上げられてました。
抹茶のシフォンケーキです。
旧油惣さんです。
佐原最古の土蔵と言われています。
樋橋です。

江戸時代に灌漑用水を渡すため、
小野川に樋を架けたのがはじまり。
その後樋の上に板を敷き人も渡るようになりました。
水が樋から川に流れ落ちる音から“じゃーじゃー橋”
とも呼ばれています。

ジャージャー橋の脇から、
船めぐりが出ています。
往復約40分の船旅です。
古い町並みの中を、のんびりと
舟は利根川に向かっています。

さあ、この水門の外に出ると、坂東太郎、利根川です。  利根川には気持ちのよい風が吹いていました。

とても川幅が広いですね。
今小野川と利根川合流する河口では
川の駅の計画があるそうです。


舟はまた、小野川に戻ってきました。
川鵜が泳いでいるのを発見しました。
川の両脇にある石積みは江戸時代から
残っている部分もあります。
舟めぐりを満喫して
僕たちが向かった先は、馬場酒造と
東薫酒造です。

馬場酒造で、「でぼけ」という焼酎と最上級みりんを
お土産に買いました。

ところでこの写真は、漢学者清宮宅で、
土蔵は江戸末期のもので、住居は明治2年に
立て替えられたものです。


写真撮影は不可のためありませんが、伊能忠敬記念館を見学しました。
昔の測量器具などがあり、とても興味深かったです。
知っていますか?彼は名主を隠居した、50歳過ぎから日本全国を測量の旅にでかけたのです。

記念館を出たところになんと、伊能忠敬の子孫の方が営む喫茶店があります。
当然伊能さんが、注文を受けたり飲み物を持って来てくれたりするのですよ。


伊能喫茶店で休憩した後、またもお土産を買いに、油茂製油謹製へ
ここは、昔ながらの製法で、純正のごま油を今も作っています。
また、ラー油も最高級品です。


今回の佐原の町散策で、最後に紹介するのは正上さんです。
江戸時代より醤油の醸造をしていた店で、
今は佃煮を製造して売ってます。
160年ぐらい店の修復をしていません。
僕が座っている、川へ下りる階段も江戸時代のものです。


では、本日のお土産一式です。
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