京都血天井めぐり

10月31日〜11月2日

1日目

僕は、仕事の関係で前日から京都に来ていたので、唐辛子と京都駅で待ち合わせをしました。
偶然、天皇皇后両陛下が奈良の正倉院展から京都へ廻って来た時間と一緒になりました。
京都旅行は、出だしから高貴な雰囲気の中でスタートです。


 今回、京都旅行のテーマは「血天井」

関ヶ原の戦いの直前、徳川家康は上杉景勝討伐に向かうため、鳥居元忠以下2000名に伏見城を守らせていた。
すると家康が京を離れた隙を狙っていた石田三成の軍勢9万が伏見城を攻撃!鳥居元忠とその部下は奮戦したが
遂に力尽き、鳥居元忠ら380名以上が自刃。遺骸は関ヶ原の戦いが終わるまで約2ヶ月もの間、
伏見城に放置され、
その血痕や顔や鎧のあとが縁側の板に染み付き、いくら拭いても洗っても落ちなくなった。そこで、縁側からその板を
外し、供養のため寺に移した。その際に床を、足で踏む床板にしては供養にならないからと、天井にして手厚く供養
しているものが
「血天井」である。

養源院
淀殿が父浅井長政のために創建
鳥居元忠の血痕が残る床を天井に用い、供養しています。
撮影禁止のため、写真はありませんが
俵屋宗達による襖絵や杉戸絵は見応えがありました
お寺の中は、ほとんど電気や照明がないため
曇り空で、さらに4時近くなっていたので、
あまり見えなかったのが残念です。



ではこれから、京都市営バスに乗って四条通へ向かいます。

最初に目指したのが「パティスリー・オ・グルニエ・ドール」
京都の行列のできる超有名ケーキ屋さんです。
ホテルで食べるケーキとお土産に焼き菓子を購入。、



錦市場で買い物をしているうちに、
すっかり陽は暮れてしみました。
漬物で「打田」の前です。



なんだかんだと、歩き回りすっかり腹ペコです。
唐辛子が予約を入れておいた
御幸通りにある「和みダイニング柚子家」へ着きました。
とても、高級感あふれるお店ザンショ。
血天井 血天井 血天井 血天井
血天井 血天井 血天井 血天井
血天井 お店の名物の鯛飯です。
以上が柚子の風味と豆腐料理が主体の
今夜のご馳走でした。



2日目
三千院は以前訪れているので、門前で記念撮影のみ。



宝泉院
大原寺の住職の坊として平安時代末期よりの歴史をもち
建築物の形式から江戸時代初期の再建といわれています。
「さあ、京都いこう」のCMで額縁庭園が紹介されています。
宝泉院に血天井が供養のために張られていますが、撮影はできませんでした。



勝林院です。
天台声明の根本道場です。依然訪れていますので
今回は撮影のみ。



参道で見つけた「ホン酢とドレッシングの専門店」
「京都のええ素材をたくさん使って
添加物を極力控えていまっせ」
で、お土産を購入!




バス停まで戻り、それから寂光院へ徒歩20分 コスモスが咲いていました。




観光客は三千院よりに比べ一気に減りますが、
大原の里を感じる道のりです。
やっと、寂光院に到着しました。




寂光院
天台宗の尼寺で、聖徳太子が父用明天皇の菩提を弔うために建立したものです。
平成12年の火災により、六万体地蔵尊が炭の状態となってしまいましたが
現在も収蔵庫に保管され、特別公開で見ることができました

真っ黒く焼けていても当時の姿をとどめ立派に立っている六万体地蔵尊に圧倒されます。




壇ノ浦の戦いで身投げした海より助け出された、
建礼門院は、安徳天皇と平家一門の菩提を弔いながら
ここ閑居御所(跡地)で過ごされていたそうです。
また、後白河法皇と対面する場面で登場する場所です。
祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり
この鐘が「諸行無常の鐘」です。




お決まりのものがあったので、お決まりの撮影




市バスの乗って、次の目的地正伝寺へ向かいます。
それが、住宅地の奥にあってなかなか見つかりません。
付近の方に何度も聞きながら
やっと正伝寺にたどり着くことができました。




正伝寺
洛北西賀茂の正伝寺は鎌倉時代に来朝した宋のとうがん慧安禅師が建立したものです。
獅子児渡しの庭園は、江戸時代初期に作られ、七五三調を表現した枯山水です。

外人の女性がずっと座って眺めたり撮影したりしてました。




血天井です。
たくさんの手の痕が残っていました。
入り口に飾ってあった、枯れ葉で作った草履




源光庵

1346年の開創で、本堂は元禄7年に建立されたものです。
有名なのは、丸い形の悟りの窓と
四角い形の迷いの窓
悟りの窓は、「禅と円道」の心を表し
円は大宇宙を表現しています。
迷いの窓は「人間の生涯」を象徴し、
生老病死の四苦八苦を表しています。




 本堂の天井には、伏見桃山城の遺構である血天井があります。
源光庵の本堂裏の庭園は枯山水で、北山を借景とし
四季を通じて趣きがあり特に秋には紅葉がきれい
とのこと
少しだけ紅葉していました。




祇 園
源光庵から、祇園まで市バスに乗っているうちに
すっかり陽が暮れていました。

京都に来ると必ず立ち寄る「ようじや」
僕は外で待っていましたが、芸子さんらしき
方が2人で歩いて通りました。

道路を隔てた反対側の奥には
祇園甲部歌舞練場があります。

NHKで放送中の「だんだん」に出てきました。
では、どこで夕食にしようかと
向かった先が、
♪富士の高嶺に降る雪も
京都先斗町(ぽんとちょう)に降る雪も♪
の先斗町
 どこかお安くて、美味しそうな店はないかと探し回ったところ
見つけました。
「柚子家」京都では柚子三昧でした。




3日目
3日目は、大阪の堺から、Yocchiさんが来てくれて、一緒に廻って頂けました。




平等院

僕は修学旅行以来です。唐辛子は生まれてはじめての平等院です。
1052年藤原道長の別荘を頼道が受け継ぎ開いたのが平等院です。
世界遺産で、10円玉のデザインに使われていることは誰もが知っていますね。
これは、名前が思い出せませんが、
旅の安全を守っていただける神様です。




Yocchiさん自慢の。
一眼レフのカメラです。




伏見桃山城から移築した、養林庵書院です。
見学はできません。
裏側から見た、鳳凰堂です。
風格がありますね。

鳳凰堂に入るためには、受付で予約が必要です。
時間まで30分あったので、のんびり待つことに
しました




時間です。ぞろぞろと案内の方について
鳳凰堂に入りました。
堂内は撮影ができませんが、これは待ってでも
見学する価値はありますよ。
また、事前に鳳凰館に入って知識を得ておけば更に
価値が上がること間違いなし。
「雲中供養菩薩52体」と
阿弥陀如来は必見です。心が洗われます。




宇治上神社
日本でいちばん古い神社です。
国宝で、世界遺産にも登録されています。
宇治七名水として名高い「桐原水」です。
ただし飲むことはできませんでした。




この建物が日本一古い本殿です。
観光客と七五三の時期と重なって、混雑していました。




興聖寺

1233年に道元により開かれたお寺です。
京都血天井めぐりは、ここ興聖寺が最後です。
総門です。このつくりは、曹洞宗のお寺の特徴です。
本堂です。伏見桃山城の遺構より建立されています。
鴬張りの縁側と血天井はここにあります。
 

受付で名前を書いて、拝観料を納めると、朝のお勤めの際に
祈ってもらえます。



このつるされた木魚は、何箇所か設置されています。
座禅道場として、僧侶に時間などを知らせるために
使われるのでしょうか。
叩いて開いたと思われる。
大きな穴が開いていました。
修行中の僧侶の皆さんが食事をする部屋です。
重ねてある木の机を並べて食卓とするのでしょう。
床は鴬張りです。
天井は血天井です。


手のあとや、足のあとがはっきり分かりました。
伏見城で自害した方々の冥福をお祈りしました。
座禅をする部屋です。
位によって座る位置も座布団も違います。




 三室戸寺

 西国観音霊場10番の札所で、
約1200年前に光仁天皇の勅願により創建されました。

階段を上る一場面




現在の本堂は、180年前に建立され重層入母屋作りの重厚な建築物です。


この石の牛がくわえている玉を回すと
非常に良いことがあるそうです。
だから、100回ぐらい回しました。
この石の輪を回すと、非常に幸運に恵まれるそうです。
だから、1時間ぐらい回していました。



まだ紅葉には早かったのですが、こんなに綺麗にもみじは染まってきていました。
この後、京都駅までYocchiさんに送っていただき、帰路へ着きました。
Yocchiさんありがとうございました。
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